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「やっべー!!!!!うまそう!!!!!」
隼人の叫び声に全員の気が藍のほうに向く。
そこには、
型崩れもせず、異物も入らず、純白のレアチーズケーキワンホールがたたずんでいた。
タルト生地が切り込みをいれるたびサクサクと音をたてるそれは、見た目だけではなく、
「おいしいーっっっ」
ほおばったタルトを惜しむように噛んでつばめは幸せに浸る。
正直ショックだった。
おいしいと食べてくれていてもやはりケーキに全部持っていかれた。
でも、あれだ。
自分の料理下手とかよりも先につばめは単純にケーキが好きであった。
そしてよく考えれば藍ちゃんも隼人くんも誰も悪くない。
つばめは一人うなずいて誰よりも先にケーキの2つめに手を伸ばした。
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