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「ごちそうさまでした!」
ぱんっと小気味いい音をたてて寛一朗が締めの挨拶をする。
「うわ…もう10時か。藍ちゃん帰らないとやばくない?」
隼人の家から最も遠い藍の家はローカル線を使って2時間かかる。
「まじで!!!!ごめんやけどほな帰るわ!!」
「うちもついでにかえろー」
藍が立ち上がったのを見て、つばめも鞄を持つ。
比較的家の近いつばめの終電はまだまだ先だが、自宅の大学1回生の女子が終電帰りというのはなかなか気まずいものがあるのだ。
そそくさと荷物をもつ女子二人を見ながら寛一朗と丈は「片付けとくわー」とひらひらと手をふる。
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