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「二人とも、黄金週間て暇?」
私オムライスが食べたい、
と返信した藍の目の前に半熟のオムライスを置きながら隼人が尋ねる。
隼人ってほんと器用だよな…と考えながら、
更に隣から聞こえる藍の「おいしそー」という声は無視して、
つばめは空気も読まずに誰よりも先に卵にスプーンを差込む。
お腹がすいているのだ。仕方ない。
「熱っ!ぁうまー!うち暇ー」
よく考えたら猫舌であったつばめは、口の中をもごもご言わせながら先ほどの隼人の質問に答える。
「花、落ち着きないなー…ぁほんまや!おいしい!」
つばめの行動に呆れながらも藍はオムライスを一口食べただけで満足そうな顔になり、
私も暇ー
と言葉をつむぐ。
その言葉を待ち望んでいたかのように、隼人も置いていたスプーンを手に取りオムライスを口に運ぶ。
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