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5分ほどして、携帯のバイブが唸る。
携帯のディスプレイには丈の名前。
返信の遅さが異常に遅いことで有名なつばめは、あまりの返信の速さに「豆だな…」とつぶやきながら携帯を開く。
「どうだって?てか誰?」
画面を見た瞬間に顔をしかめたつばめを見て、藍は怪訝な顔をする。
「丈。『お誘いありがとう^^でも俺彼女とデートなんです☆みんなで楽しんできてー』だって!くそーこれだから彼女もちはー!!ってうわ!!」
丈のメールを読みながら怒りの表現をしていると、再びつばめの携帯のバイブが鳴る。
つばめは“KAN”の文字を確認して、メールの受信ボタンを押す。
「花慌しいなぁ。」
呆れた顔をする藍に、つばめはにやけた顔をして携帯を突き出す。
「寛ちゃん来れるってさ!」
こうして、カップル(予定)、彼女もち、独り身のWデート?が企画された。
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