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「アドレスもろたけど…多分まだお気に入りにある気ぃするな…」
今日の昼に受け取ったチャット場をひらいていることである。
インターネットを開いて、お気に入り欄を広げる。
チャット場にたどりつくとすでに中川藍と王子隼人の2人が会話をしていた。
つばめは恐る恐る会話に参加ボタンを押す。
―花さんが参加しました
花:ばんわー
I:ぁ花きた!!よっす・∀・
夢見るひつじ:ばんわ
しかし、
高校時代チャットをしていたとはいえ、つばめは決してパソコンでの会話に慣れているわけではなかった。
別の作業をしていると会話が疎かになってしまうのである。
実際この日も例外ではなかった。
藍とは高校時代からの仲だが、隼人とはまだ何を話していいかわからない。
ちなみに大学から関西に来た隼人とは地元トークもできない。
つばめは会話を2人に任せて自分は授業の課題を行っていたのである。
それが運命の分かれ道。
あの時、もうそのまま寝オチしていればきっと地雷なんて踏まなかった。
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