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空は寂しげなブルーでその日の気分は何か落ち着かなかった。
色々な事情が重なり前の学校を転校することになり、そして今転入先の学校の新しいクラスの教卓の前に立たされている…それだけで落ち着けない理由は十分だ。
「ど、どうも初めまして秋風凜です…秋に風でときかぜと…」
黒板に既に書かれていた名前を指差して説明する。
別に説明したいわけではない。
緊張しながらも自分自身の事を他人に説明するのだからそれはとても難しい。
何故か緊張のあまり、自分の微妙な身長(162cm)を口から漏らし、更には何を言おうか迷ってやや長い前髪に手をかけて醜態を晒す。
僕の晴れやか?な高校ライフの始まりはとても残念な始まりに終わる。
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