朱蓮<シュレン>

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「失礼ながら、何故この村に立ち寄ったんだ?」 青年がそう言うと少女は微動だせず、警戒していた。 「…食料確保と物々交換だ」 「なるほど…」 「そういうあんたはどうなんだ…?」 「僕も旅人です。 あなたと同じく食料確保でここに寄ったんだよ」 「…いつ頃ここに?」 「昨日からだな… 人なんて全くいないし食料もほとんどなかったぜ」 「盗賊の仕業か…?」 「恐らな…」 青年は頷くと辺りを見渡した。
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