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「…そうか」
「そいえばまだ名乗っていなかったな。
僕はマユヤ・カシミ
君は?」
「・・・ハスだ」
「ハスさんか。
良い名前だな」
「・・・そうか?」
「あぁ、僕は良い名前だと思うぜ」
「…良くない。
この"名前"は嫌いだ」
名前のところを強調させるとフードを深く被っているため口しか見えないが、マユラを睨むかのような、鋭い視線らしきものを放った。
まるで、獣が相手を威嚇するかのようにハスはマユラを威嚇した。
「理由も知らずに良いなとは言うな」
怒鳴り声に似たような声だが、何処か凛とした声も混ざっているため、大人びているように聞こえた。
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