第一章

2/5
前へ
/11ページ
次へ
私は、教室の真ん中。 彼女達は、私を囲む。 そして、私を蔑み笑う。 「おい、成瀬(ナルセ)~!そのカッコーまじウケる~!」 「愛羅(アイラ)、その恰好で運動部応援してきなよ~!」 あははははははは…     あははははははは… 私は、今、 髪はぐしゃぐしゃ、 制服を切り刻まれ、下着。 おまけに水をかけられ、 みるも無惨な光景。 それが彼女達にとって、 何が面白いのか、 私には全く理解できなかった。 彼女達は、 狂ったように大笑いし、 私に目線を戻す。 「成瀬、そこ、掃除しといてよね!今日は疲れたし飽きたからおーわり。ヨカッタネ-」 「あはは、棒読み-!w」 そうして、 だんだんと、 彼女達は離れていった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加