刑務官のはなし

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刑務官のはなし

判決を聞いたあと、俯いた横顔は満足そうに笑っていた。 留置所で手錠を外したとき、腕は微かに震えていた。 それは怒りなのか悲しみなのか後悔なのかそれとも武者震いなのかわからなかったけれど、この手に残る震えとどこか寂しげな笑顔は一生忘れることができそうにない。
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