1.奇跡

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俺も彼女も当然 知り合いではない。 なのに俺は気付けば 彼女の前に立っていた。 ベンチに座って俯きながら彼女は泣いていた。 「どうかしたのか??」 「何もない」 「でもお前今泣いてただろ」 「別に泣いてない。 ただ目にゴミが入っただけ」 「ふ~ん。で何があったの??」 「何もないって言ってるのに」 俺はじっと彼女の目を 見つめた。 そしたら彼女は小さな声で 「フラれた」 「そう言う事な。 俺そう言う気持ち わからないんだよね。 俺今まで人を好きになった事ないんだ。」 「本当に??」 「本当に」 俺は彼女の横に座り 自分の過去を話した。
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