1.奇跡

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俺は何故か、今日初めて 会った彼女に自分の事を 話していた。 「君もいろいろ 悩んでいるんだね。」 「まあな。でも多分 君ほど悩んじゃいないよ。」 「どっちもどっちじゃないかな、私達似た者同士かもね。」 「かもな。」 「あ!!私そろそろ帰らないと。」 「俺のせいで悪かったな。」 「別にいいよ。 私あなたと話せてすごく 気が楽になったし(笑)。」 「そう言えば君の名前 聞いてなかったね」 「俺は有川 春稀。君は」 「私は赤井 詠夏」 「えいか。いい名前だな」 「でしょ(笑)」 「それじゃまたね有川君」 「おう。またな」 そして公園を出る時 彼女は振り返って 「早く自分の恋見つけなよ」 その時、彼女の笑顔を見た僕は たった一秒の恋をした。
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