102人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕んちの実家はネ、禅寺なんだ」
俺達はそれぞれ座り御仏の話を聞く。
・・・・・・・・・・
「・・・・はあ」
あ、知らないのか・・・・
『座禅とかやる?』
「そう」
「あ、俺小坊ん頃地区レクレでやらされた、アレ本当はケツの下にクッションしくのな、シビレねーよーに」
「・・ふーん」
オニギリが興味なそうに言う。
座禅か・・・・最近やってないな。
「親父はすっごいキビしくてマジメな住職でさ、時代が時代ならもうとっくに即身仏ってカンジでね」
回想的にマジメな住職か・・・・
「そりゃ毎日毎日地獄みたいにキュークツな日々だったヨ」
御仏は何処か遠くを見ている。
「そんな時、A・Tに会ったんだ・・・・僕の重い体がまるでないみたいに、空がとっても近くて・・・・・・・・こんな世界があるんだって、こんなにも自由な世界があるんだって・・・・!!」
皆はマジメに聞く。真剣な表情で。
「まるで、足に羽がはえてるみたいだった・・・・・・・・」
『・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・」
プルプル、いきなりイッキが震え出す。
「・・・・う・・うっ、同志・・・・!!」
イッキは泣きながら御仏に手をだす。
「同志!!同志!!」
ブンブンと手を握り上下に激しく降る。
被害者的に同情する・・・・
「あ・・・・いや、まあそーゆーワケだから、おこづかいでパーツ買ってると、親父にバレちゃうんで、パーツ・ウォウに参加してるダケなんだ。なにか賭けられるモノさえあればいつでも挑戦うけるよ・・・・」
「・・・・なんだかなァ・・・・けっこう・・・・イイ奴だったな」
「・・・・うん」
「すっげーカモ見つけたと思ったんだけどなァ・・・・なんかヤル気なくしたな」
「アイツからパーツ強奪しよーって気になんねーもんな・・」
二人は落ち込みながら自分達のクラスに入る。
俺は二人の背中を見ながら入る。
すると二人が入口前で立ち止まる。
前が見えないから何が起きたのかも分からない。
すると、二人がいきなり叫ぶ。
「「なんだコリャてめーらっオウ!?まだやってんのかこんなことっ!!やった奴出てこおっオラッ」」
最初のコメントを投稿しよう!