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「今日は転校生が来るよー」
朝、担任のトンちゃん(本名富田毬)の声が響く。
「トンちゃん!男!?女!?」
カズが椅子から立ち上がり聞く。
「いやぁぁぁぁ!私に近付かないで!若い精が・・・・」
トンちゃんは後ろに後退りながら言った。
「何でも良いですけどー、早く話し進めて下さいー。」
トンちゃんはふるえながら転校生を呼んだ。
「晃君!入って!」
ドアが開き、晃と呼ばれた男子が入って来る。
男と分かるとカズとにぎりを含む男子から舌打ち、女子からは歓声が上がった。
『中井晃です。趣味はAT、よろしく。』
趣味はAT・・・・趣味はAT・・・・
「同志!!」
俺は勢い良く立ち上がり黒板近くに居た晃に近づく。
「樹!?」
カズはいきなりの事でビックリしたようで、また椅子から立ち上がった。
樹が目の前に来ると、晃は何か?と顔を傾げた。
すると樹は腕をあげ、晃に向かい。
「ハラシヨー、ハラシヨー」
と言いながら、晃の手を掴み、勢い良く上下させた。
しばらく続き、学年主任の折原先生が来るまで晃は手を上下させられ、さらには折原先生の説教に付き合わさせられるとゆう、転校初日から最悪の一日となっていた。
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