どいつもコイツもバカヤロウがっ!!

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彼はいきなりに立ち上がり、着ていたコートについている族章を僕に見せ付ける。 「"上"に行くのはこの僕だ!!見ろっ、この集めた族章の数をっ!!」 完全に冷静さを失っている。余程怖かったのだろう。 「・・・・こんなに強いボクが!!いつまでもEクラスなのは一体どういうコト!!?」 理由は簡単さ 「Fクラスの族章をいくら集めても、Eクラス以上にはなれないさ。第一そんなコト僕に言われても困る」 僕は悔しそうな顔をしている彼を見ながら続ける。 「明日からが楽しみだよ。とてもおもしろいものが見れそうだ・・・・」 そう言い残し、僕は空に飛び立つ。 少し立ち振り返ると、もう彼の家からはかなり遠ざかっていた。 「あとは彼しだいか・・・・」 俺は今病院に向かっている。確か田仕病院だったけな・・・・・・ 「ここか・・・・・・」 俺はドアに近づき、中に入る。すると遅い時間のせいか、ぽつんと二人が座ってるのが見えた 「中山っ」 俺が呼ぶと、飛び上がるように中山が立ち上がった。 「はひっ!!あっ・・・・・・・・!!イッキ君・・」 「悪ィ連絡サンキュ。カズ達は?」 「あ・・・・ウン」 安達が頷く。 「さっき眠ったとこ・・・・」 「3階の6号室だな?」 「あ・・・・っ!!えっと・・・・・・・・そのっイッキ君!!」 俺が階段を上る前に。中山が俺の名前を呼ぶ。 「あ・・あとで話・・・・あんだけどいいかな・・・・?・・・・大事なハナシ」 俺は了解のつもりで二人に手を上げる。 「言うよ?仏茶君のことも、私達が今までしたことも。いいよね?絵美理。さっきそう決めたよねっ!?」 「・・・・・・・・」 「もう!!どーなのよっ。はっきりしてよっ!!」 「・・・・ごめん・・・・私・・・私・・・・カズ君達が私達のために・・・・あんなコトになったのに・・・・まだ自分のことばっか考えてる・・・・私・・・・できない・・・・やっぱりできないよ・・・・」
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