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「あんなに誰かのために戦うなんて・・私にはできない・・・・だから・・・・っ!!私だけ安全なトコで卑怯者でいつづけるなんて・・・・もう・・・・絶対できない!!」
俺が部屋に入ると、オニギリの親父がもう居た。
隣同士のベッドで、むざんな姿で寝ている二人が居た。この姿を見て俺・・・いや、全ての人が言えるだろう。
「・・・・ノド潰された上に、指まで折られてる。俺も若ェ頃に一度やられたな。"口封じ"ってやり方だ」
俺は二人を見つめ。最後に心の中で言う。『頑張ったな』俺らしくないかもしれない。
あ、そういえば中山達に呼ばれてたな・・・
俺は出口に向かいまた一階に降りていく。
「・・コレカズ達が!?」
俺は二人のA・Tの残骸とメモを両手で抱くように持っている。
「うん・・指使えないからさ・・その・・・・・・・・・・口で」
その言葉を発するのと同時に、中山と安達は泣き出す。
「今までゴメン。いろいろっ・・・・」
「でもっ!!今日からは私達も一緒に戦うから!!」
俺は二人を見ずにメモを見る。
『ごめんしくった 後はたのむ コレ使ってくれ』
後はたのむ・・・・・・
『僕にプレゼントしてくれたら・・』
「・・・・・・・・バカヤローが・・・・」
どいつもコイツもバカヤロウがっ!!
グシャッ
気がつくと俺はメモをくしゃくしゃにしていた。
俺は何も言わずに、出口へ向かった。
待ってろ夜王仏茶!
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