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「YOYO!!さすが汚いよねションベンガラス!!」
実際汚くないんだがな。ルールに違反してないし。
「来ますね、彼の力が」
スピット・ファイアが下のバトルを見ながら言う。その見下ろす風景は実力をあらわすような物だった。
「重戦車形態!!」
ギャラァァァァ
走る時の音は、正しく、戦場を駆け巡る兵器、戦車の様だ。
俺達王としてはただの小さなハードルだ。
しかし、今のイッキとしては俺達のハードルより、遥か高い壁なのだ。
今のイッキはただその壁に苦戦するヒヨコでしかないだろう。
今は・・・・・・
「ナメられているなァ・・・・・・・・これどういうコト?まさかコレが君の本気だなんてコト・・・・ありえないよね?」
第二校舎に入り、その戦いはドンドン進む。
御仏一茶の圧倒的な強さで・・・
しかし、それは見る者によって違いが出る。
もがくだけのヒヨコが成長する・・・そんな光景が・・・
その頃、校舎ないでは。
「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
理科室から侵入し、反対側の窓。つまり廊下側の窓が黒豚によって一つ一つ割れて行く。
俺を狙って。
「オイッ。ハエが止まんぞコラァッ!!」
俺は確かにA・Tの初心者だ。だけど、俺には生き残る方法が一つある。
“策”
俺は教室から一つ椅子を拝借して、窓を黒豚に向けて割る。
「うっ」
「ははは見たか秘技、ガラス吹雪っ!!」
怯んでる隙に!コレだっ!!
非常ボタンを鳴らし、ある物を起動させる。
ガアッ。勢いよく警報と同時にシャッターがおちてくる。
(防火シャッター!!コイツまさか初めからコレを狙って僕を校舎中にっ・・・・・・・・!?)
あばよ、ブタ!!
視点切り替え。
「あの仏茶君がこれで終わる訳がない」
校舎ないから鈍い音がする。
仏茶からして防火シャッターをぶっ壊したのだろう。
スピット・ファイアは目を閉じ、言う
「Fクラスのライダーがパーツ・ウォウで、上級クラスのライダーに挑戦して、勝った確率は、たった1%!!わずか・・・・たった1%しかないんだ」
『それをひっくり返す。俺はヒヨコにかけるな。ヒヨコならまだ成長する姿があるから。』
鷹になる姿があるから。だからこそ勝負という物には番狂わせがある。
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