「あの時のような」と「ごっつあんでしたっ」

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「・・・・」 「もうなにをやっても無駄だよ。残念だけど・・・・君の実力は見切った」 屋上にも聞こえるハッキリとした声。寒い風と共に肌をかする。 「終わりにしよう。もう・・・・終わった・・・・」 「いや・・・・何かが引っ掛かる・・・・」 そう。先程からイッキのA・Tが気になる。あれが本当に三人分なら・・・面白い。 戦場を見る。 イッキは懐から消火器をとりだして、仏茶に掛ける。 「う!!ぐっ・・・・まだこんなっ・・・・!!」 「はははっ、見たか必殺スーパー(略)」 今、イッキは己のプライドを捨てて戦っているのかも知れない。 それ以上に仏茶には王としてのプライドや意地がある。 色々考え事をしていると仏茶が技を決める。 確か・・・ 『S・W・O・B1800・・・・』 「腕の回転力を軸にカベを駆け上がる高等テク・・・・Eクラスでコレができるのは彼だけかもね・・もうこれで勝負はついた」 「・・・・・・」 「仏茶君はあえて遠回りになる校舎越えルートをとった。もちろんその時間差を計算に入れても勝てるという余裕だろう。でも・・・・それ以上に」 間を開けてスピット・ファイアはまた口を開く。 「彼がイッキ君より数段。A・T使いだってことだよ・・・・これでも君は彼よりイッキ君が勝つと言うのかい?」 確かに実力はあるが・・・ 『いつでもライダーは相手に対して油断をしてはいけない。戦場とは、成長の場だから。イッキがヒナから鷹になる可能性だって0じゃない。奇跡や可能性がつまっているのが戦場だから。俺はイッキを信じるさ・・・』 戦場の数だけ成長するんだから・・・まだイッキは折れない・・・・・・!
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