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(クソックソ!!クソッ!!)
「イッキ!!」
ガシッ。俺はイッキに駆け寄ろうとしたリンゴを止める。
『見ろ』
キュキュッ
(・・・・言ったろ、このA・Tには三人分の誇りがつまってる――・・)
「んなっ!?」
ジャカッ
油断していた仏茶の後ろからイッキが飛んで来た。
ウルトラマン見たいだなオイ・・・
「スピット・ファイア・・・・・・今の・・っ!!」
「・・・・・・・・ああ」
スピット・ファイアは目をカッと開き。
「ゴメン!目ェつぶってて見てなかった!」
『ってオイ!』
ハァ・・・・・・大丈夫か?
「・・・・イッキは最初自販機コーナーの屋根にのって・・・・そのあと渡りローカの壁と2階のでっぱりを使ってジャンプ。3階に向かったんです。そして壁に激突した・・・・そこまでは見てましたよね?」
ウンとスピット・ファイアは頷く。
「その時イッキのA・Tが壁に触れた瞬間・・・・!!」
「――一瞬・・彼の落下が止まった!?」
スピット・ファイアの表情ってコロコロと変わる気がするの俺だけかな?。
「そして・・・・」
『UPPERSOUL23Roll』
上級クラスの大技。Fクラスの人間ではまず不可能に近い。この時イッキは校舎の近くに立っているポールを使う。
「・・UPPERSOUL・・・・・・・・!?まさか・・・・彼はFクラスのハズじゃ・・・・」
リンゴと俺は頷く。
「・・・・いや・・それよりも最初から狙ってたんならともかく・・・・!!レース中のアクシデント・・・・そのリカバリーで・・・・そんな上級クラスの大技を・・・・!!」
【彼にはね、とっても大っきな翼が・・】(・・・・・・か)
「・・・・なるほど・・・・ね」
『やっとわかったかスピット・ファイア』
「ああ」
ニヤリと俺は笑い戦場を見る。
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