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つまんねぇっ!!
誰か僕にたらふく喰わせてくれる奴ァいねーのか!!
「ブッチャアァ!!」
テメーがそうだと思ったよ・・ベビーフェイス。
ジリジリと後ろから追い上げられる重圧(プレッシャー)。気を抜くと一気に追いていかれそうな集燥感。
おまえは僕が今まで味わったことのない、極上の"勝負の味"をごちそうしてくれる・・・・!!
そう・・思ってたんだが・・・・な。
屋上Side
「・・・・初めからわかっていたことだけれども」
スピット・ファイアは一度間をおき、
「"1%の壁"はあまりにも厚く、高い」
「・・・・・・・・」
ゴールへ行く道を走る二人を見る。
差がついていた。
「ふぅっ・・」
隣に居るリンゴがため息を付き、被っていたニット帽をクシャリと取る。
「・・・・それでも・・イッキはよく戦ったと思います。失ったモノも多いけど・・手に入れたモノだって、数えきれないぐらいいっぱいあるもん。こうやってみんな、少しずつ上手くなっていくんです。仲間とか、好敵手(ライバル)とか誇り(エンブレム)や部品(パーツ)いろんなモノ、少しずつ手に入れながら・・」
リンゴは少し、間をおく、
「そう・・・・これは終わりじゃない。始まりだもん・・・・!!だってイッキは、誰よりも大っきな"羽"持ってるから・・!!」
そう言うと、リンゴはいきなり後ろに向く
「・・・・・・見ていかないの?最後まで」
「・・・・・・・・」
リンゴは返事をせず、飛び立った。
いや、返事が出来なかったのだろう。
涙をこえるのに必死で、口を開けたら大声で泣きそうで。
「君は?」
『俺は最後まで見てくよ、これから楽しくなりそうだし』
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