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樹ーSideー
俺はオニギリのとこのラーメン屋にバイトをしている。で、今は出前をしてるんだが・・・・
「・・・・ここか・・・・本当に人済んでんのかコレ・・」
人の気配どころか、家の様なものもない。
地図通りに階段を登ると、扉があったので、開けて見る。
「ちワ―――満珍楼っスけどー」
キィッ
グジュッと靴の裏にヌルヌルしたものが着く。さらにかなりキツイ臭いも襲って来た。
「ぉわっ!?」
「あの、まんひぃんろーふへほ・・・・」
奥にいた人物がこちらに振り向く。
「・・・・ああ、そこおいといて・・・・・・・・なんなら、そのエンブレムも」
ズンッ♪ズンッ♪ズズンッ♪ズンッ♪
「すげ・・・・」
・・まるで・・・・
ソイツの喰いっぷりはまるで・・・・・・・・そう、まるで・・!!
ダンス・ライヴ!!
「・・・・」
つーか・・・・
オニギリ親父に見せてやりてーぜ、こんなクソラーメン、あんなウマソーに喰ってくれる奴ァいねーぞ?
「じっ・・・」
「!!」
・・・・おっと・・!!
そう言やさっきコイツ・・
エンブレムがどーとか・・・・
「・・・・・・・・」
ゴッゴゴゴ!
男から威圧的なオーラが出ている。
「ソレサービス?そのカラス」
そう言った男の口からダラリと涎が出た。
「クアッ!?」
ぎょっ!!
「こりゃ食いモンじゃねーよっ!」
俺はクゥを掴んで、外に出た。
「ちぇっ、いらなきなったらちょーだいね。カラスってけっこうイケるんだよ!?」
「あっ、ありやとっしたっ!」
な・・・・なんだありゃ・・スッゲーな、いろんなイミで・・・・
「・・・・・・・・・・・・ばかだなぁ、カラスって、本当は美味いんだよ・・・・、カラスは・・ね」
イッキは気付かなかった、仏茶が獲物を見る様な目をしていたのは・・・・
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