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翌日
俺はリンゴを自転車の後ろに乗せ登校する。
「で?どースか?バイト初日の感想は?」
リンゴの声が後ろから聞こえる。
そりゃま
「すっげー最悪、超ブルー」
俺は思い出し、ふるえながら続ける。
「ピラミッドおっ建てたドレイだってまだマシなモンだろーぜ。ちょっとミスると、すぐ包丁飛んでくるしなー」
最後の方は少し声が小声になりなから言った。
「やりそう・・あの人なら」
「よく今まで死人出てねーよなあの店・・・・」
包丁が飛んでる所を思い出しながら言う。
「でも、どーして急にバイトする気になったの?」
「な・・・・いや・・・・たまたまだって、あのオヤジが人手足りねーつって、泣いて頼むからよ」
俺はATが壊れてバイトしてるなんて言ったら・・・・殺される。
「ふーーーん・・ま、そーゆー事にしとくか❤えへへっ・・」
「・・・・なっ、なんだよそれっ」
晃(Side)
結局、雅さんとは連絡とれず、だからと言って、シムカに連絡出来ない・・・・
俺は溜息を一回はいて、イッキ達三人を見る。
「あ?パーツ・ウォウ?」
机に足を置きながら言う、イッキ。
「おおっ!!まず聞けっ!!そして驚けっ!!」
「泣いて俺らに感謝しろっ!!今から俺達を神と崇めろっ!!」
「わあっ、オドロイタ、すごーいありがとーカミサマ」
ふざけながらイッキは言う
「マジで言ってんだよ、俺らは」
「ぶっ殺スぞこの野郎」
二人は怒りながらも、パーツ・ウォウについて説明する。間違えて教えなければ良いが・・・・
数分後・・・・
「なに?」
イッキの声がしてきた。
どうやら説明が終わったようだ。
「タ・・・・・・・・タダ?タダで・・・・パーツが手に入る・・・・!?」
イッキはピクピクと反応しては、しきりに「タダ・・・・」とぶつぶつと呟いている。
「―――いやっ!!そっ・・そんなウメェ話がこの世に存在してるワケねェっ・・・・去れっ悪魔っ、これは俺の業が生んだマボロシ・・・・いや・・でもタダ・・」
「信じろ!!この目をっ、一晩中ネットで調べまくった、このクマと充血をっ」
イッキが耳を塞いでおかしいと言ってる所に、二人が自分の目を指差し訴える。自分も密かに、一緒に探して寝不足である。
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