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『いやだってほら。私は警官じゃん』
「そうですね」
『だからですよ』
「あぁなるほど…ってナメとんのかコイツは」
最近の警察はなんでもしってんのか。
だとしたらⅠミリのプライベートもあったもんじゃねーな。
『ともかく』
ともかく。
この言葉にどれだけの意味が込められていたのか、僕にはてんでわからないが。
『ともかく…』
その一言には、僕を黙らせる程度の力はあったようで。
『今からそちらに伺いますので、決してそこを離れないでくださいね?』
冷えきった頭に、その言葉がキーンと。
大して意識する訳でもないというのに、混濁した意識に染み渡っていった。
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