ある日部屋の中で吸血鬼に出逢った

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もうダメだここで噛むとか…ゴメンなさい見栄張りましたなんか奇声発してましたこんな大事な場面でテンパってました。 色んな感情がグァーってなってわーッてなりました。 「ど、どうしたというのだ? お腹か? ポンポンが痛いのか?」 ガクリと膝をついて倒れた僕を何故か心配する少女。背中とかさすってくれてる。 やべえ優しさが身に染みる…でもそれ以上になんか腹立つ歯軋りがとまらねぇ…! うん、確かにお腹痛い胃が痛い。 ストレスでキリキリと締め付けられて胃液と憎悪が搾り出されそうな勢いだよもう。 「ハッ! まさか我が威厳にクズ風情では耐えられなかったのか!? フハハハ憂いやつめ。安心しろ、とって喰いなどは多分恐らくメイビーせん」 あ、無理。 コイツ無理。 ハッじゃないんだよ全く。 しかもクズ風情に憂いやつて。 あれ僕今クズって認めた? そんなことどうでもいい、僕が社会のクズだろうと日本の汚物だろうと関係ない。 やるべきことは一つ。 「オーケー。落ち着いた。とにかく話は警察を呼んでからだ。ちょこっと30分ほど待ってくれ」 国家権力万歳。血税払ってんだよ僕ぁ 「なにぃ? 私を30分も待たせるという……待つのだ警察はちょっと洒落にならない」 「やかましいわ見ろこの壁。器物破損どころじゃねーわタコ。こんな不法侵入の仕方なんざ聞いたことねーよ」 「なっ、クズ風情が無礼だぞ! しかしタコか。日本ではあのウネウネとした吸盤野郎を生で食べると言うではないか。全くどういう神経をしておるのだか」 「壁ごと部屋ぶち壊して人をクズ呼ばわりするお前がどういう神経してんだよ」 話題を逸らされた疲れるもうやだコイツ。 「ふむ……話が一向にすすまんな」 そうだなお前のせいなんだけど。 「まったく、タコなぞどうでもよいのだ。おいクズ。名は何と言う?」 それこそどうでもええわこちとら警察呼びたいんじゃアホー。
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