最悪な出会い

10/174
前へ
/174ページ
次へ
少量の固形をその池に落とし、美優はティッシュで尻を拭う。 すると、今日もやはりダメだった。 白い紙に、十円玉ほどの赤い水が滲む。 「はぁ……」 口から漏れるのはため息ばかり。 洗面台ではしゃぐ彼女たちの笑い声に、せかされるようにして下着を戻し、水を流す。 立ち上がると、下半身に痛みが走る。 鞄を肩に掛けると、美優は鍵を開けた。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1660人が本棚に入れています
本棚に追加