最悪な出会い

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化粧室に入ると、鏡の前では数人の先輩がおしゃべりをしながら自分の顔に夢中になっている。 事務なのだから、ほとんど誰にも会わないではないか、と心の中に毒づき、頭を下げて個室に入る。 そこは一人になれる神聖かつ大切な場所だ。 泣く時も、苦しんだ時もいつもここに来る。 だが、今の美優の悩みは彼氏と別れることだけではない。 そのことを考えると夜も眠れないが、その眠気を吹き飛ばすものが、ここにはある。 下着をおろし、便座に腰掛ける。 美優は、時たましか訪れない排泄物を迎えるために、腹に力を込めた。 「いった……」
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