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場所は変わって、別校舎。
「はぁ……見つからないな……」
そう呟き校舎を歩くのは、呪音にミズキと呼ばれたその人である。
彼女は、先程から命の秩序を乱す者、つまり、シャドウを探して校舎内を歩き回っている。
「まさか、余りシャドウのいない所へ左遷されたんじゃないだろうな……」
そう言い、困ったようにしている……。
すると、彼女に注がれる視線。
「シャドウか!?」
鎌を構え、彼女は振り向く。
「って、あれ?」
しかし、そこには、黒々とした静かな闇があるのみだった。
「気のせいか……ん?向こうで音が……さては、向こうか……」
ミズキは、足速にその場を後にした。
「…………ふぅ、危うくミズキに見付かるかと思った……」
そう……コイツこそミズキに視線を注いでいた張本人である。
言わずと知れた呪音だ。
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