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「ファイッオーッ」
グランドからの野球部の掛け声が教室に聞こえる。
「だからどうしたんだよ…」
優希は再び机を整頓すると、緒方は優希の両肩を掴み、羨ましそうな瞳で見る。
「…なんだよ」
そう訊ねると、緒方はさらに雨に濡れた子猫の様な瞳で見る。
「良いよなぁ~お前には山本がいてさ…」
優希は耳を疑った。
確かに付き合える事は嬉しいが、さすがにあの家族は…。
「お前また殴られたいか?」
「それだけは勘弁してくり~あのあとアザが残ったんだからさ」
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