其ノ序 「始まりは…」

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 「せめて話してるんだから携帯いじるのやめてくんね?」 「すまん緒方…早くメール返さないと死ぬかもしんねーんだよ」 こっちはこっちで大変そうだった。 「そりゃ大変だな?」 「あぁ……そう言えばさ」 優希は何かを思い出したかの様に緒方を見る。 「何でアズのコト好きなのにモテ期とか気にしてんの?」 そう聞かれると、緒方は即答で答えた。 「だってモテたいから?」 それを聞いた優希は呆れたかのようにカバンを持ち席を立った。 「じゃーなー」 緒方は優希にしがみつく。 「ちょ!!まっ待ってくださいよ高瀬様!!」
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