神狼

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桜木祥太 22歳 身長170㎝ 体重82㎏ だれが見てもメタボリック症候群!? とても気弱でケンカなど一度もしたことの無い総合格闘技ファン。 両親は彼が子供の頃に離婚、父親と二人暮らし、そんな父親も癌との戦いに敗れ去年他界、今は両親が残してくれた一軒家で独り暮らし! そんな彼の自宅は、小高い山の中腹に三軒ばかり軒を並べる静かな場所、希に狸や、猪が周りを賑わす。 昼間の交通量は、かなり多めだが夜になると、その交通量は極端に少なくなる、そこは町から町への抜け道、仕方ないだろう。 そんな静かな夜が今日もいつもと変わらず訪れた。 彼の寝室のベッドからは晴れた夜には満天の星空が見渡せる、特にこれからの季節、どんどん気温が下がるにつれて空気が澄みわたっていく、そう夏よりも星の数が増えるんです。 そんな星空を眺めていると心まで浄化されてく気分を味わえる。 「人間って小さいねぇ」 などとノンキに考えながら眠りに就こうと思った矢先… 「流れ星? いやっデカイ!」 握り拳位の塊が、1、2、3…5個から6個の赤く光る流れ星らしき物が裏山に落ちた? いや、まさか…裏山なんかに落ちる訳がない。 落ちたとしたら、かなりな音や衝撃があるはず! 「…まっいいやっ!」 基本深く考え無いお気楽な性格ゆえ、その夜はグッスリと眠りについた。
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