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ピピッ ピピッ ピピッ…ジリリリリー
目覚まし時計が慌ただしく鳴り響く。
寝起きの不機嫌さはピカいち!
目覚まし時計をガスガス殴って止める…ふと我にかえり反省。
「せっかく起こしてくれたのに殴っちまったぁ…」
気弱で優しい彼は、目覚まし時計にまで謝る始末。
が、彼の中に眠ってる本当の自分には本人も周りの知人たちも気づく訳もなく。
いつもと同じ1日が始まるはずだった。
毎朝の日課である仏壇へのお供えを済ませ、即席の、お味噌汁に卵焼き ご飯を茶碗に山盛り、これがお決まりの朝食、テーブルに運びテレビを点ける。
朝食を口いっぱいにほうばりながら見る朝のニュースは何時もと様子が違っていた。
昨夜未明、男性の猟奇的とも思われるような変死体が都内の道端で発見されました。
男性は体の内部から何か爆弾でも爆発したかのように全身が炸裂した状態で遺体が発見されました現場は非常に悲惨な状態です。
体の内部が道路一面に飛び散った状態で犯行の残忍さが、こちらからも伺えます。
現場は交通量も多く、目撃者がいるとして警察も犯人と共に目撃者探しにも全力をあげての捜索に取りかかる模様です。
以上、現場からの緊急中継でした。
ヒステリックで怯えたようなレポーターの叫びがテレビから訴えかける。
「なんか凄い殺人事件だなぁ…て言うか食欲無くなったし…
モザイク入ってたとは言えモザイクの色、赤かったし…無理!朝飯終了〰さぁ顔洗って支度しようっと!」
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