7人が本棚に入れています
本棚に追加
大型犬のような唸り声が地を這うように聞こえてくる。
はぁ?この期に及んで野犬まで出てきたのかよ!
しかし、この刺さるような殺気は何だ。
恐る恐る振り返るが、その刹那身体が凍りつくほどの恐怖、いやっ生まれて初めて感じる死の恐怖って奴です。
やはり野犬のようだが…デカイ!
背丈は、ぼくの、へそ位、頭をかじられたら一口で身体と頭が離れてしまいそうなデカさ!
と、言えば判って貰えるだろうか!
しかも、そいつ身体全体から青い光を放っている。
間違いなく只の野犬なんかじゃ無い、てか日本に!海外に!いやっ地球上に存在せんやろ、こんな犬!
いやいやそんな事考えてるより、どう逃げるかが先決…とは言え、走りでは、絶対勝てる訳もなく、只、睨み合うしかできなかった。
どれだけの時間が流れたのか、実際10秒も経ってはいないたろうが、凄い長く感じる睨み合いが続く。
ガサッ ガサッ!
パキッ ザッ ガサッ!
しまった…目の前の敵に気を取られすぎた!
背後からも身体の肉を削ぎ落とされそうな無数の殺気が、蒼白い光と共に、ゆっくりと迫って来ている。
最初のコメントを投稿しよう!