序章-はじまり-

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オレが入学したのは、未来創造科。 一般にとれる資格は、フューチャークリエイター。 日々、時代の最先端技術を研究し開発、実現へと向ける職業だ。 だが、実際オレはこの職業につきたいわけじゃなかった。 普通科にも十分入学できた。 大学に行って視野を広げることもできた。 だけど、先のことを考えることが面倒だった。 ただ、今を楽しく生きていればいいんじゃないか。 そういう考え方だった。 だから夢すらなかった。 未来の自分に興味が持てなかった。 興味を持っていたところで意味はない。 だって時は何もしなくても勝手に流れていくのだから。
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