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《あ、相原莉奈(あいはらりな)です。》
相原莉奈、高校2年生。1年の時は同じクラスで今は隣のクラス。学力は並みだが、運動神経はあまりよくないらしい。部活は茶道部。控えめな性格であまり人とは話さない。
僕は隣のオレンジの機体を見た。
《構わん。早くしろ。》
短くそのパイロットが言った。
手のひらに3人が乗ったのを確認し、腕を胸のあたりまでもっていった。
《いいか?行くぞ。》
そう言うとオレンジの機体は上空へ飛んでいった。
風で飛ばされないように3人を手で覆いながら僕もそれに続いて、上空に飛び立った。
眼下には破壊された街が見えた。
家族や親戚の心配をしつつ僕たちは街をあとにした。
「なぜあんなに戦えたんだ?」
コクピットの中でふと僕は疑問に思った。
だいたい僕はこの機体を操縦したこともないのに、機体は不思議なくらい思い通りに動く。いや動かせる。
「この機体にはなにかある。」
そんなことを考えていると目の前に海が見えた。
海上へ出てしばらくすると
《ここで待て。》
という通信が入った。
すると海面からトンネルらしきものが出て、僕たちはその中に入っていった。
トンネルはかなり大きく2機が一緒に入っていっても余裕があった。
その中をしばらく進むと今度は扉が見えた。
その前に降りると、扉がゆっくりと開き、僕たちは中に入った。
格納庫だろうか中は今通ってきたトンネルよりずっと広かった。
ここがおそらく拠点なのだろう。
僕は3人を下に降ろし、僕も降りようとした時通信が入った。
《“ソウル”を外すのを忘れるな。》
僕は“ソウル”と呼ばれた六角形のメダルを真ん中にあるくぼみから外した。すると機体は停止し、装甲の色が灰色に戻り、最初の状態に戻った。
僕が機体から降りると、慎司と杏奈それに相原さんが近づいてきた。
「大丈夫?雅人。」
「あぁ、お前らも無事でよかった。」
3人はたいしたけがをしていなかったので、僕は安堵の表情を浮かべる。
「しっかしすげぇよまっちゃん。よく操縦できたよな。なんか訓練とかしてたのかよ。」
「いや、何も。今回がはじめてだ。
「すげぇな、まっちゃん。それってきっと才能だよ。」
慎司が興奮しながら言ってきた。
才能なのか?いや違うたぶん原因はこの“ソウル”と呼ばれたメダルだ。
ソウル、魂・・・・・。
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