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―ある昼休み。
(十代目はリボーンさんに用があるって行かれちまったし…この野球バカと二人かよ…)
少しイラつきながらコーヒー牛乳を口に含む。
「そんでさ…って…獄寺…」
「なんだよ…」
「オレの話聞いてるか?」
不意に山本が顔を覗き込む。
「あぁ…」
返事をするのが面倒くさかったオレは適当に話を流した。
「……なぁ,獄寺」
「?」
山本はあまりにも深刻そうな顔でオレを呼んだから不思議に思いながらも先を待った。
「花火大会行こう」
「は?」
あまりに唐突だったのでオレは間抜けな返事をした。
「だからさっ,一緒に花火大会行こうっての♪どーせツナは笹川とだろ?」
「バカ!!十代目の側でお守りするのが右腕の役目だろーが!!」
「だってよ,邪魔しねー方がいいだろ?」
なんて言って笑顔を向けて来た。
(はぁ…コイツには何言ってもダメだな…)
「しょうがねーな。今回だけだからな」
半ば諦めて言うと山本は驚いた顔をしたがすぐ嬉しそうな顔をした。
「サンキューな♪」
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