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で、今に至る訳だ。
すると向こうからオレを呼ぶ声が聞こえた。
「獄寺ー!!」
走ってきた山本の頭を軽く殴った。
「ったく遅-んだよ!!」
「悪ィ!!出かけに一軒出前頼まれちまってなっ」
あんまり申し訳なさそうに笑った。
「ったく…」
「まーまー,それより露店周ろうぜ?」
「そーだな…オレ綿菓子食いてぇかも」
すると山本がプッと含み笑いした。
「なんか文句あっか」
オレは少し照れながらも怒った。
「いや、文句はねーけどさ」
「じゃあ何なんだよ!!」
「…可愛いな、と思って」
「な"っ…///男が可愛いなんて言われても嬉しくねーんだよ、このケンコー骨っ」
「ハハ、確かになー」
そう言う山本はまだ笑顔のままで。
(コイツの考えてること分かんねー…)
オレは溜め息を吐きたくなった。
「混む前に早く行こうぜ?」
そう言って山本は歩き出した。
着いた時にはもうかなり混んでいて,とても賑わっていた。
(っつか、男二人で祭りって…)
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