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「獄寺!!」
オレはビクッとしながら顔を上げた。
「綿菓子食うんだろ?」
綿菓子を買ってきた(らしい)山本は相変わらずの笑顔で。
(まぁ…コイツもあんま気にしてなさそうだからいいか…)
っつても。オレらぜってー見られてる。
会話が少し、聞こえた。
「あの二人格好よくない!?」
「話掛けちゃおっか!?」
「うんうん!!特に左の人!!ハーフかなぁ??」
チラッと会話が聞こえた方に向くと「キャー!!こっち向いたよ!!」なんて騒いでる。
オレらめちゃめちゃ目立ってんじゃねーか。
そんなことを思いながら煙草を口にくわえる。
ふと、ある露店が目に入る。
《アクセサリー》
女が付けるようなもんばっかだったけど、一つだけ。
青色に光ったペンダントに惹かれた。
オレはそれに魅入っていた。
「それ、欲しいのか?」
後方から山本のこえがした。
「いや…ただキレイだって思っただけだ」
もちろん欲しい等言えるハズがなく。
「ふーん…」
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