約束

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山本は何か言いた気だったがあまり気にしないことにした。 「それより早く花火見に行かなくていいのかよ?もうすぐ始まるだろ」 適当に誤魔化し、話を促した。 「あぁ、そうだな!!」 オレ達は花火が見やすい位置に移動してた…ハズだった。 山本がいねぇ!! 「ーっ…何やってんだ、あんの馬鹿」 周りを見渡しても何処にもいない。 ――って…何焦ってんだよ、オレ。 あんな奴スキでもねーし、今日だってしょうがなく一緒に来たようなもんだし… だから!!何でアイツのことでグルグルしてんだ!!それじゃまるでオレが山本のことスキみたいじゃ………って、スキ? オレ、アイツのことスキなのか!? 頭が混乱してきた… 一人でパニクってると人混みから聞き覚えのある声が聞こえた。 「っ、すんません!!」 ぶつかる人達に謝りながらこっちに向かって来るのは……… 山本。 「おまっ…何処行ってたんだよ!?!?」 息を切らしながら。
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