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買ってもらったばかりのヴァンクリーフアーペルのネックレスが私の胸元でキラキラと輝いている。
決しておねだりした訳じゃない。 私が欲しいものをオトコが先回りして買ってくれるのだ。いつもそう。
そこそこに仕事が出来て金を持っているオトコは、自分より若くて綺麗なオンナを側に置きたいのだ。ただ綺麗なだけじゃない、そのオンナからにじみ出る教養や、周囲から注目されるセンスや色香を更に自分が磨いてやるんだという自尊心に惜し気なく金を使う。
勿論そのときどきで楽しいことも哀しいこともあるけれど、シティホテルのスイートルームや左ハンドルのオープンカーの助手席を味わえたのだから貴重だ。 それに、たとえ哀しい別れがあったとしても、ヴァンクリやティファニーはいつまでも輝いている。
そんな私を卑下するオンナがいたとしても、私は何も言い訳しない。
だって、オトコに狂おしいほど愛されたことのないオンナには何を言っても解らないだろうから。
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