嫌いだった料理

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料理は必要に迫られて覚えた。 共働きの家庭だっから自分でするしかなかったから。 レタスとキャベツの区別も出来なかった頃から、毎日夕方にスーパーへ行って買い物をした。 魚を焼いたり、カレーを作ったり、炊き込みご飯やちらし寿司の素は大活躍だった。 思えば、母は家事が全般手抜きになっていた。仕事が多忙だったからかな。 おかげで私立中に進学できた私だが、お弁当は自分で作らなければならなかった。 友人たちが「今日のお弁当は何かな♪」と楽しみに蓋を開けるのを羨ましく思っていた。 そのせいで今の私は料理が得意だ。 人生何が幸いするか判らない。(笑) 今、オトコたちに高級レストランに連れて行ってもらうと、「うーん、これは隠し味にユズが入ってるでしょ!」なんて微妙な味加減も判る舌になりました。 「これどうやって作るんですか?」なんて素直にシェフに聞いちゃうことも。 美味しいものを食べて舌が肥えると、私の料理の腕前もどんどん上がる。という図式です。 言うまでもないけど、料理の出来るオンナはモテるよね。
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