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普段にも増して、この季節はあの人のくっつきたがりが益々ヒートアップします
「あー寒ィ、クソ寒ィ」
「瑠樺さん暑い離して、俺忙しい」
「ゾジーあっためてー」
「俺みーたんにあっためて欲しいー」
「みーたんは俺んだぬ」
「何してるのかなアナタたち。休憩が長いよ」
「そーだそーだリーダーの癖にサボったら駄目だぞー」
「テメーこそさっさとドSの王子様に言葉の体罰くらって来いやカス」
「にーや!俺はにーやの優しさが忘れられないよ!咲人怖い」
「新弥は優し過ぎなんだよ。もっと厳しく鍛えたげようよ」
「いやいや」
…
「みーたんあったけ」
「もう楽屋でも家でも…暑苦しいー」
「嘘だこんなに寒いのに」
「まだ11月入ったばっかでしょ」
「みーたんにくっついてないとおっさん凍えて死んじゃう、あー寒ィ寒ィ」
「寒いならコンビニのおでんでも買いに行こうじゃないですか」
「んー」
人肌恋しい季節ですか。
俺には恋しくなる暇もありませんよ。
冬が来ますね。
俺の大好きなでっかい甘えたなおっさんがくっついて後ろから抱き着いて来て仕上げによっこいしょ、俺を自分のお膝元に乗せて。
覚さん専用ぬいぐるみの出来上がり。
今日も中々離れません。
冬が来ますね。
俺の大好きなでっかくて甘えんぼなおっさんの、暑苦しい温もりになんだかんだでしょうがないなと思いつつテーブルへ手を伸ばしポテチの袋を開けて、肩に顎を乗せて俺にも頂戴とアピールするそのちょっとおまぬけな口ン中に五枚くらい一気にあーんしてあげました。
そんな、少々うっとおしい季節です。
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