某高校のアホなハンドボール部が火星を救う

桜島高校ハンドボール部

ハンドボール同好会部室。
中からは怪しげな会話が聞こえる。

フミオ
｢ヒデ～、ペーパー貸して～ん！｣

ヒデ
｢またかよ。もう三枚貸してるやん！｣

フミオ
｢頼む！｣

ヒデ
｢じゃあ面白いことやったらいいよ｣

フミオ
｢…｣

フミオは考えたが、自慢の一発芸を披露することにした。

シュン
｢動画撮ろうぜ！｣

ヒデ
｢ヤス動画頼むよーん！｣

ヤス
｢えぇ？！｣

ヤスはヒデに聞き返す素振りをする。

ヒデ
｢えっ！｣

ヤス
｢あぁっ！｣

ヒデ
｢うあぁ｣

ヤス
｢アバタケダブッ！｣

ヒデ
｢ｱ゛ｯ！…あっ！｣

ヤス
｢ハハ…アバタケダブラ！｣

ヒデ
｢ｱ゛ｯ！｣

ヒデは死んだフリをした。

皆さん今のやり取り全く意味不明だろうと思うが、｢アバタケダブラ｣とはハリーポッターにでてくる死の呪文である。

ヒデとヤスはこれがツボなのだ！

フミオ
｢やっていいーん??｣

フミオはこのアホなやり取りの間に、一発芸の準備をもう済ませていた。