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屋上から青い空を見上げた
空をみているうちに一馬は昔何かのマンガでみた死神を思い出していた
死神は人間の寿命を見ることができて、自分のノートに殺したい人間の名前を書く
それが寿命より早い場合、寿命から差し引いた年を死神自身の寿命にできるというものだ
そんな話しマンガでしかないが、これがなかなか一馬は好きだった
今日は午後から授業をサボって屋上にいるがやることがない
最近市川るみも屋上にこなくなっていた
(あいつも真面目な女子高生だったんだな)
そんなことを思いながらポケットの中に入っていたガムを噛む
ガム風船を作るのは得意なもので市川るみもそれには一目をおいている
-あんたの自慢できる唯一だから大切にしな
そんなこと言ってたな
生意気な、やっぱり嫌いだ
改めて痛感する一馬であった
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