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「生きてたか!」
いきなりかけられた声
眠りに落ちそうになっていた一馬は、びくっと体を動かし目だけを声の方へ向けた
そこには市川るみが立っていた
いや、仁王立ちをしていた
口には大きなマスクをしていた
「生きてるかーっ!?」
さらに声を大きくして聞いてきた
「うるせーよ!生きてるに決まってるだろ?」
「ならよろしいっ」
「ってかお前真面目に授業うけ始めたんじゃないの?」
「イヤー、一馬が寂しがってると思ってきてやったんだよ」
「いや、逆にせいせいしてたよ」
言葉ではそう言ったが内心少し寂しかった
しかし、一馬は認めたくなかったし、市川るみはやっぱりうざかった
一馬はマスクが気になった
「風邪?」
一馬は聞いた
「まぁね、もしかして心配?」
「してねぇよ」
一馬はぶすっと答えた
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