屋上2

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「生きてたか!」 いきなりかけられた声 眠りに落ちそうになっていた一馬は、びくっと体を動かし目だけを声の方へ向けた そこには市川るみが立っていた いや、仁王立ちをしていた 口には大きなマスクをしていた 「生きてるかーっ!?」 さらに声を大きくして聞いてきた 「うるせーよ!生きてるに決まってるだろ?」 「ならよろしいっ」 「ってかお前真面目に授業うけ始めたんじゃないの?」 「イヤー、一馬が寂しがってると思ってきてやったんだよ」 「いや、逆にせいせいしてたよ」 言葉ではそう言ったが内心少し寂しかった しかし、一馬は認めたくなかったし、市川るみはやっぱりうざかった 一馬はマスクが気になった 「風邪?」 一馬は聞いた 「まぁね、もしかして心配?」 「してねぇよ」 一馬はぶすっと答えた
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