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かわいい。
処女みたいで、かわいい。
エース、処女みたいでかわいい。
「はぁ!?」
一気に顔が熱く、赤くなるのが自分でもわかった。
ジョニーはくすくすと笑っている。
「おまえ!!」
「エース、怒らんで、ごめんて」
そう言いながらも、体をプルプルと震えさせながら笑いを堪えるジョニーに、
俺は、恥ずかしいのやら、悔しいのやらで頭がぐちゃぐちゃになり、
「ああああ、クソ!」
ガリッ
「痛っ!」
俺のことを指差して笑うジョニーの指に噛み付いた。
「ひっど…指噛むとか、」
ありえへん、と指を咥えながら涙目でこっちを見るジョニーに、してやったりと、ぷいっと顔を背けた。
ああ、我ながら情けない。
それでも、おれのプライドは酷く傷つけられたのだ。
涙が出そう。
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