黒×紫

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汗と白濁液で艶かしく濡れた体で、ベッドに死ぬように横たわった。 「なぁ、マック、」 「ん?…っあー、お前零すな言うたやろ。またクリーニングや」 「いや、ちゃうくて」 「何?」 「俺とお前の関係ってさ、ほんまに兄弟やと思う?」 度々、密通してしまっているマックと自分。 これってもう、兄弟とかそんなくくりではない気がしてきていた。 マックは少し考える様に天井を見上げた。 「……兄弟、、家族?」 「いや、ほぼほぼ一緒やんアホなん自分」 「アホって言うな」 マックは頭をぽりぽりとかくと、シーツをベッドから剥がしながら“ んーー ”と唸り声をあげた。 そんなに悩むことだろうか。 そして俺はまだベッドにいたいのだけれども。 .
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