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「ネクタイ結んで?」
「はぁ?」
にこにこと、本当に全然俺の話を聞いちゃいない。
悔しいけれど、こんなタイミングだけれども、俺のことを頼ってくるマックは可愛いから、好きだ。
「……貸せアホ」
結局いつもマックのペースに俺が流される。
甘えてくるマックにはめっぽう弱い俺。
「ジャッキーちゃん、何かアレやな。俺ら夫婦みたいやな」
「はぁ?」
どこまでも突拍子のないことしか言わないマックに、
俺は小さく溜め息をついて、「そーやな」とだけ適当に返事を返した。
「はい、出来た」
綺麗に結べたネクタイをポンッと叩けば。
マックはそれを見て渋い顔でこっちを見た。
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