橙×赤

2/21

1485人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
あかん…、 今僕は一瞬、言葉を失った。 …って言うか頭の中が真っ白になった。 「…はぁ…はぁ…見るな…」 掃除当番だった僕は、クラブの床に一人で呑気に鼻歌を歌いながらモップをかけていた。 それからちょうど夜中の0時を回ったぐらいに、勢いよく扉が開く音がして、 僕は仕事に出ていたマックとアーセナルが帰ってきたのだと思って。 「おかえり」と笑顔で振り向いた。 でもそこに立ってたのは、息を上げたアーセナル一人で、 しかも、真っ赤な服に見えたそれは血まみれのYシャツ。 .
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1485人が本棚に入れています
本棚に追加