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じりじりと近寄って同じ目線まで体を折ると、
小さく震えても見えるアーセナルの体に触れようと手を伸ばす。
「…ッ触るな!」
叫ぶ声に反射的に手を止めた。
「でも…!」
「……お願いやから…」
途切れ途切れに言葉を紡ぎながら苦しそうに顔を歪める。
瞳孔の開ききった目からは光が消えて、頭から頬にかけて滴る血液が、ぽたりと床に落ちた。
「アーセナ…「ガム!」
「!?」
再び手を伸ばしたと同時に扉が勢いよく開いてマックが駆け込んできた。
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