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大手ブラック企業の誓約書の奪還が今日の俺らの仕事。
誓約書があるのはフロアの奥の金庫の中。
フロアに居るのはボディーガードやら雇われた裏の奴らやら…結局は雑魚ばかり。
ここはアーセナル一人でも余裕だろう。
「一人でいけるか」
「おん」
アーセナルの返事を聞いた後、俺は金庫を探すためにフロアの奥に向かった。
見た限り、ここの主は誰よりも早くとんずらしたらしい。
ほんまに、逃げ出すくらいなら最初から裏企業との契約なんかしなければいいのに。
「…お、これやな」
部屋の奥の重そうな扉を開けば、いかにも怪しげな南京錠の付いた鉄の箱。
これ…鍵を自力で開けるのは無理だ。
仕方ない、この箱ごと持って返ってトッポにでも開けさせるか…。
俺は鉄の箱を持ち上げた。
「なんこれ、おっも…」
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